1/17(月)、尾崎紅葉祭・紅葉筆塚祭が行われました。
熱海の名を一躍有名にした小説「金色夜叉」の作者である尾崎紅葉の偉業をたたえ遺徳を偲び、毎年1月17日に同祭を開催しています。
11時から「湯宿一番地」敷地内の筆塚前で開かれた「尾崎紅葉山人筆塚祭」には、関係者約10人が参列し、來宮神社宮司による神事が行われ、参列者が順に玉串を捧げました。
この筆塚は紅葉が生前に愛用した筆をまつりっており1932(昭和7)年に建立、碑面の文字「紅葉山人筆塚 小波書」は、「貫一」のモデルとされる巌谷小波の書と言われています。

※紅葉句碑:「暗しとは 柳に浮き名 浅みどり 紅葉」1954(昭和27)年建立


13時からは起雲閣(音楽サロン)にて「第80回尾崎紅葉祭」が開かれました。こちらも関係者・来賓10人のみの出席で催されました。
関係者に続き、ご遺族を代表し紅葉先生のひ孫にあたる尾崎哲也さんが挨拶、紅葉先生の孫である伊策さんより預かった挨拶文も代読されました。
献花が行われた後、式典の締めくくりには熱海芸妓による「金色夜叉」の寸劇披露がありました。今年は貫一役を琴千代さん、お宮役を小夏さんがつとめ、泣き別れ名場面を演じました。