MOA美術館では、9/1(木)~10/25(火)の間「開館40周年記念名品展 第2部」、9/1(木)~10/5(水)の間「伝統工藝×コンテンポラリーアート 中川衛+舘鼻則孝展 Heel-less Shoes Downtown」が開催されます。※通常は木曜休館ですが9/1(木)は開館します。
【開館40周年記念名品展 第2部】
MOA美術館のコレクションは、創立者・岡田茂吉が蒐集した日本、中国をはじめとする東洋美術を中心に構成されています。
その内容は、絵画、書跡、彫刻、工芸等、多岐にわたり、各時代の美術文化を語る上で欠くことの出来ない作品を含んでいます。
この度の開館40周年記念名品展の第2部では、コレクション中より伝銭選「花鳥図」、「青磁大壺 郊壇官窯」、重文「湯女図」、重文 勝川春章「雪月花図」、重文「阿弥陀三尊像」、重文「三角縁神獣鏡」をはじめとする中国絵画、中国陶磁器、風俗画、浮世絵、仏教絵画、青銅器等を展示します。
【伝統工藝×コンテンポラリーアート中川衛+舘鼻則孝展 Heel-less Shoes Downtown】
中川衛は、石川県に生まれ、プロダクトデザイナーとして活躍したのち、加賀象嵌の魅力に触れて金工の道に入りました。
自然美を意匠化した詩情あふれる作品やグラデーションを用いた作品で加賀象嵌に新風を吹き込み、2004年に重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定されています。
舘鼻則孝は、東京都に生まれ、東京藝術大学卒業後、現代美術家として国内外の展覧会へ参加し、高い評価を得ています。
特に大学の卒業制作として発表したヒールレスシューズは、花魁の高下駄から着想を得た作品として、レディー・ガガが愛用していることでも知られています。
この度、文化庁の令和3年度伝統工芸超分野交流事業(委託事業)のなかで、日本を代表する伝統工芸作家の中川衛と、コンテンポラリー・アーティストとして現代美術の最前線で活躍する舘鼻則孝とのコラボによるアートの制作を試みました。
その作品「Heel-less Shoes Downtown」の発表とともに、両氏の代表作を展観して、日本工芸の新しい魅力の創造と発信を試みたいと思います。