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MOA美術館では、3/16(金)~4/24(火)の間、展覧会「北斎と広重 冨嶽三十六景と東海道五十三次」が開催されています。
葛飾北斎は、狂歌絵本、読本、絵手本、錦絵、肉筆画など多彩な分野で活躍し、その画業は存命中ヨーロッパにまで及び、後の印象派の画家などに大きな影響を与えました。中でも天保2年(1831)頃より西村永寿堂から発行された「冨嶽三十六景」は、当時の富士信仰の盛行を背景に、斬新な構図や輸入品の科学顔料ベロ藍を用いた鮮やかな発色で人気を博しました。
一方、歌川広重は、はじめ歌川豊広の門人として役者絵、美人画を描いていましたが、風景画家として名声を高め、晩年まで多くの名所絵を製作しました。
天保5年(1834)版元である竹内孫八が刊行した「保永堂版 東海道五十三次」は自然と融合した庶民の暮しや旅の情景が生き生きと描かれ、広重の出世作となりました。
同展では、浮世絵風景版画の分野を確固たるものとした冨嶽三十六景 全46枚と保永堂版東海道五十三次 全55枚を全期間を通じて公開しています。
二大絵師による屈指の名作をこの機会にご堪能ください。
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