今の季節にぴったりの「あんこう鍋」
アンコウは『西のフグ(河豚)、東のアンコウ(鮟鱇)』と並び称されている高級魚です。
アンコウは日本近海の水深100 - 300mの砂泥底に生息している深海魚で、底引き網(トロール網)で他の魚と一緒に水揚げされます。漁獲高日本一は山口県下関市とされていますが、茨城県を境に「北のアンコウ」「南のアンコウ」と分けられ、北の海で獲れるアンコウの方が高値で取引されています。特に親潮と黒潮が交わる鹿島灘海域はプランクトンが豊富で質が良く、平潟漁港や久慈漁港で主に水揚げされている常磐物は築地市場でも重宝されている。
外見はグロテスクですが「食べられない所が無い」と言われるように、身はもちろん、皮や内臓、エラなど、骨以外は全て食べることが出来る無駄の無い魚です。
アンコウは栄養成分も豊富です。80%を水分がしめる低カロリーの魚ですが、あん肝(肝臓)は脂質量が40%もあり高カロリーであります。皮やヒレにはコラーゲンが多く含まれており、ビタミンCの多い野菜と一緒に食べる「あんこう鍋」は肌をきれいにするといわれています。
蛋白質、コラーゲン…美肌効果、骨や血管などへの効果。
亜鉛、銅…糖代謝、成長促進、生体内酵素に必須のミネラル。
ビタミンA…免疫機能、皮膚や眼病予防。
ビタミンD…カルシウムの吸収や骨の構築、癌予防、貧血や高血圧、皮膚障害や風邪予防。
ビタミンE…過酸化脂質や活性酸素の抑制、血中コレステロール値を下げる作用。