MOA美術館は10月1日から11月10日まで所蔵展覧会「北斎 冨嶽(ふがく)三十六景」を開催する。江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849年)の冨嶽三十六景全46図を一挙公開します。
富士信仰の盛行を背景に、天保2年(1831)頃より西村永寿堂から刊行された浮世絵風景版画で、様々な場所から望む富士を、人々の暮らしとともに描写しています。当初刊行され36図に、好評につき制作された10図を追加した全46図で構成。グレート・ウェーブとして国内外に知れ渡る「神奈川沖波裏」や、鮮やかな朱色に染まる山容から「赤富士」とも呼ばれる「凱風快晴」、山下に稲妻を描く「山下白雨」は三役と呼ばれ親しまれています。