熱海市下多賀の小山毘沙門堂で1月3日早朝、堂内に祀られている「毘沙門天王像」がご開帳されました。鎌倉時代を代表する仏師運慶の作と伝えられる像で、ご開帳は年に1度。小山毘沙門堂大祭が開かれる1月3日午前5時半から同6時半までの1時間だけと決められています。
 富西寺の小野歓芳住職による読経とともに御簾(みす)が上げられと、甲冑に身を固め右手に戟(げき)、左手に宝塔を持つ立像が現れ、奉賛会役員や参詣者たちは手を合わせ、健康長寿、商売繁盛などを祈願しました。
気温4・5度。今年も厳しい寒さでしたが、奉賛会は本堂横に焚き火を設置し、参拝者たちは身を温めながら拝観しました。

■小山毘沙門堂 網代の漁師たちの大漁祈願の神として貞享2年(1685年)に再建。日蓮宗三島本覚寺の末寺最栄山富西寺に属し、信者たちが細々と管理してきたが、昭和50年(1975年)に小山町毘沙門堂奉賛会が発足。以後、地元の小山町内会とともに組織的に運営している。