10/6(土)・7(日)、温泉に感謝し、湧出する泉脈が絶えないように、そして熱海温泉がますます繁栄することを祈願する湯前(ゆぜん)神社秋季例大祭が開催されました。
10/6、このお祭りのメインイベント、江戸城へお湯を運んだという故事を再現した「湯汲み道中パレード」が行われました。
熱海駅前間歇泉の温泉を樽や桶に入れ出発。
熱海はやし笛伶会屋台車が先導し、その後ろを熱海芸妓連、ミス熱海らが扮した巫女さん、神輿を守護する裃姿の道中奉行が続き、湯前神社までの道のりを練り歩きました。
また、夜は「神輿連合渡御」が行われ、市内の迫力ある神輿の団体が勢ぞろい。市内を練り歩きました。
■湯汲み道中の由来■
慶長2年(1597)徳川家康が熱海に宿泊してから後、四代将軍:家綱公の時(1667)大湯の温泉を真新しい檜の湯樽に汲み、それを頑強な男数人に担がせ、武士が警護し、江戸城まで昼夜兼行で15時間「御本丸御用」の朱の日の丸旗をたてて走りました。その風景から 「熱海よいとこ日の丸たてて 御本丸へとお湯が行く」 という唄が生まれました。その後、湯樽は船で運ばれるようになり、八代将軍:吉宗公の時が最も盛んで、享保11年から19年までには3,640樽送ったと伝えられています。
■豆知識■
熱海温泉郷は、42度以上の高温泉が利用泉の約9割という、全国でも指折りの高温泉地域です。泉質は塩化物温泉が7割、次いで硫酸塩温泉が約2割、単純温泉が約1割です。