4/28・29の両日、熱海芸妓連が一年の修練の成果を披露する「第二十三回熱海をどり」が開演されました。
会場である「芸妓見番歌舞練場」(通称:見番)前の初川沿いには、芸妓連のカラフルなのぼり旗が並びました。
本年度の演題は、 創作囃子曲「音連れ」 長唄「雨の四季」 常磐津・小唄・俗曲「商売繁盛容彩」 です。
いよいよ開演。演目順に写真でご紹介します。
写真は、創作囃子曲「音連れ」の様子です。
小鼓・大鼓・太鼓・笛の四拍子に加え、大太鼓・桶胴・大拍子・銅鑼・鉦・鈴・オルゴール等の楽器で嵐の海から始まり、新年の穏やかな海、初詣、梅園、花火大会、こがし祭りの賑わい・・・と云った熱海の風物を表現した内容だそうです。打楽器による組曲は熱海をどりでは初演です。
それから、長唄「雨の四季」の様子です。
江戸の風物や詩情を配し、四季の雨を唄った名曲です。今回の「熱海をどり」では、三人立の構成で披露。
長唄「雨の四季」
芸妓連の舞台では、鳴物・唄などもちろん全てホンモノ!CDなどは使いません。
写真のように地方の芸妓連たちが場面に応じた演奏をし、唄います。地方と立方(踊り)の息が合っているからこそ、素晴らしい舞台になるんですね
長唄「雨の四季」(地方)
常磐津・小唄・俗曲「商売繁盛容彩」。
最近世の中は様々なことが起きております。今回は少しでも皆様のもとへ良き事が参りますように明るく物売りをテーマとし「商売繁昌で福もってこい」賑やかな題目にしました。
常磐津「粟餅」「白酒売り」「独楽」の三演目を中心として、小唄・俗曲「春夏秋二升五合」で彩りをつけました。皆様のもとへ沢山の「福」が来ることを願って、構成・披露しました。
俗曲「春夏秋二升五合」
常磐津「粟餅」
小唄
小唄
常磐津「白酒売り」
俗曲「浅草まいり 見世ものづくし」
常磐津「独楽」
常磐津「独楽」
「商売繁盛容彩」地方
フィナーレ 三下り甚句
小唄「ぶらりっと 腹の立つときゃ わけもないこと いつしかに 並木駒形」の場面で、まねき猫のおねえさんが、「にゃぁ」とないた時には、お客様からも笑いがこぼれていました!
フィナーレ「三下り甚句」には、写真のように出演者全員が舞台に再登場し、熱海芸妓の熱演に、お客様は大きな拍手をおくっていました。
ご来場、誠にありがとうございました。