西山町にある来宮(きのみや)神社をご紹介します。
古くから来宮大明神と称し、熱海郷の地主の神であって来宮の地に鎮座し、
来福・縁起の神として古くから信仰されています。
おおよそ、今から1300年前、和銅三年六月十五日に熱海湾で漁夫が網を
おろしていたとき、御木像らしき物がこれに入ったので、不思議に思っ
ていると、童子が現れ『我こそは五十猛命である。この里に波の音の聞
こえない七本の楠の洞があるからそこに私を祀りなさい。しからば村人
は勿論いり来るものも守護しよう。』と告げられ、村民達が探し当てた
のが、この熱海の西山の地でした。
また、御神前に、麦こがし、百合根、ところ、橙をお供えしたところ喜ん
で召し上がった伝えられています。
今でも六月十五日(新暦七月十五日)になると熱海の氏子は海岸に出て、
当時を偲ぶお祭り(七月の例大祭・こがし祭り)が行なわれます。
初詣は毎年、市内外より約10万人の参拝客で賑わい、各種イベントなども
行われます。
境内にそびえ立つ、全国二位の巨樹:樹齢二千年の大楠は、幹を一回りする
と一年寿命がのびると伝えられており、この木の生命力にあやかり、長寿・
病気平癒・健康祈願のお参りをする参拝者が後を絶ちません。
また、願い事のある人は、思うことを誰にも云わず一回りすると願い事がま
とまる、とも言われています。
お休み処では、こがしまんじゅう・大楠せんべいなど各種お土産の他、うど
んなどの軽食も召し上がれます。
お水取りは事前に神社にお問合せ下さい。(整理券配布:一回1000円)
【来宮神社】
住所/熱海市西山町43-1
電話/0557-82-2241
交通/熱海駅より「西山方面」行きバスにて約10分→「来宮神社前」下車
駐車場/あり(普通車数台分:無料)※バスは要問合せ