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1/27(金)~3/2(金)に開催している「所蔵名品展〔絵画・書跡〕」は、開館30周年企画の華を飾るに相応しく、当館コレクションの中でも一際優れた作品を厳選し、一堂に展示しています。
本展は、かつてない規模の所蔵名品展と言えるでしょう。
絵画の部では、
日本美術の最高傑作として名高い尾形光琳筆「紅白梅図屏風」(国宝)、
現存する歌仙絵のうち最古のものとされる「平兼盛像 佐竹本三十六歌仙切」(重文)など大和絵や肖像画の名作、
俵屋宗達や光琳を代表とする琳派の逸品の数々、
さらに中国・唐朝の影響色濃い中央アジア・トゥルファン域の画風を伝える「樹下美人図」(重文)、
中国南宋の宮廷画人 馬遠筆と伝わる「高士観月図」(重文)、同画院の銭選筆「花鳥図」、梁楷筆「寒山拾得図」など中国絵画の優品
をご覧いただきます。
書跡の部では、
奈良時代から室町時代の古筆切を収めた、古筆三大手鑑の一つ手鑑「翰墨城」(国宝)、
かなのちらし書きの見事な小野道風と伝わる「継色紙」(重文)、
中国南宋の高僧・無準師範の墨蹟「帰雲」二大字(重文)をはじめ古筆や墨蹟など
の美の粋を余すところなく展観しています。
●所蔵 名品展 国宝 紅白梅図屏風 1/27(金)~3/2(金)
皆様お待ちかね、日本美術の傑作とされる国宝「紅白梅図屏風」も、現在展示期間です!
「紅白梅図屏風」は、琳派芸術の最高峰とされ、白梅の大部分を画面外にかくし、紅梅は画面一杯に描いて左右に対照の妙をみせ、中央に水流をおいて末広がりの微妙な曲面をつくり上げた見事な画面構成をしています。
のちに光琳梅として愛好される花弁を線描きしない梅花の描き方や蕾の配列、樹幹にみられる「たらし込み」、更に他に類を見ない水紋など、優れた要素が結集して、画面に重厚なリズム感と洒落た装飾性を与えています。
ぜひこの機会に、貴重な国宝をご覧ください。
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【MOA美術館】

住所/熱海市桃山町26-2
電話/0557-84-2511
開館/9:30~16:30(入館は16:00迄)
休館/木曜日(祝日の場合開館)・年末年始
入館料/大人1600円・大高生800円・中学生以下無料
交通/熱海駅よりMOA方面行きバス利用約10分→終点下車
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