皆様お待ちかね、日本美術の傑作とされる国宝「紅白梅図屏風」展示は下記の期間です!
●国宝「紅白梅図屏風」と所蔵琳派展 2/1(金)~3/20(水・祝)
moa0201.jpg
日本美術の傑作として名高い尾形光琳筆 国宝「紅白梅図屏風」を中心に、コレクションの中から本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形乾山、酒井抱一等による琳派作品の数々を展観し、その魅力に迫ります。
江戸時代の装飾芸術の中心をなす琳派は、狩野派や土佐派のような家系を中心とした継承ではなく、作風に対する共感等により、それぞれの作家達に継承されました。
江戸初期の本阿弥光悦や俵屋宗達によって萌芽し、元禄頃、尾形光琳・乾山へと継承され、その100年程後、文化・文政期に光琳に傾倒した酒井抱一が、その芸術の再興を志しています。
自然や文学に取材した純日本的な琳派の装飾美は、絵画のみならず、陶器、漆工品、小袖などにも表現され、江戸時代の人々のくらしを彩りました。
早春のひととき、今なお私達の生活の中に生きつづける琳派の魅力を是非ご堪能ください。
「紅白梅図屏風」は、琳派芸術の最高峰とされ、白梅の大部分を画面外にかくし、紅梅は画面一杯に描いて左右に対照の妙をみせ、中央に水流をおいて末広がりの微妙な曲面をつくり上げた見事な画面構成をしています。
のちに光琳梅として愛好される花弁を線描きしない梅花の描き方や蕾の配列、樹幹にみられる「たらし込み」、更に他に類を見ない水紋など、優れた要素が結集して、画面に重厚なリズム感と洒落た装飾性を与えています。
また2月に入ると、熱海梅園そしてMOA美術館の梅園が見頃を迎えます
●MOA美術館 梅まつり 2/1(金)~27(水)
現在は下記企画展を開催しています。ぜひこちらもお見逃しなく。
●新春展 廣重 東海道五十三次 1/1(火・祝)~1/30(水)
江戸と京都をむすぶ東海道は、江戸時代に本格的に整備が進み、参勤交代の大名行列や寺社巡礼の庶民などが行き来し賑わいました。旅が庶民にとって身近なものになると、各地の名所や宿場を紹介する案内書や、街道を題材とした版画が多く出版されるようになり、旅への憧れを一層かき立てました。歌川広重の名を一躍有名にした代表作、保永堂版「東海道五十三次」を中心に「行書版」及び「隷書版」の東海道シリーズを展示しています。
moa2_20130121073416.jpg
【MOA美術館】

住所/熱海市桃山町26-2
電話/0557-84-2511
開館/9:30~16:30(入館は16:00迄)
休館/木曜日(祝日の場合開館)・年末年始
入館料/大人1600円・大高生800円・中学生以下無料
交通/熱海駅よりMOA方面行きバス利用約10分→終点下車