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MOA美術館では9/6(土)~9/24(水)の間、北斎「冨嶽三十六景」が開催されています。
江戸後期に活躍した絵師、葛飾北斎(1760~1849)は、没後165年を経た今日も、世界的な芸術家として広く知られています。
北斎は19歳で勝川春章の門に入り、浮世絵を学ぶ一方、狩野派、琳派、住吉派、中国画法、西洋画法など、 様々な技法を学び、独自の画風を創出しました。
「冨嶽三十六景」シリーズは、北斎が70歳を過ぎて制作した風景版画の揃物で、北斎の代表作とも言える作品です。
北斎は本シリーズにおいて、主題である富士を様々な場所や角度から捉え、時間や季節までも描き分けています。
本シリーズの高い芸術性は、モネなどヨーロッパの印象派の画家たちにも大きな影響を与えました。 音楽の分野では、フランスの作曲家ドビュッシーが「神奈川沖浪裏」に魅了され、 1905年に交響詩「海」のスコアの表紙に北斎画のイメージを採用しています。
このたび、保存状態が良好で、希少なコレクションとして知られている当館所蔵の「冨嶽三十六景」全46枚を一挙公開し、 《三大傑作》《富士山信仰と旅》《表富士と裏富士》《藍摺の魅力》《奇抜な構図の面白さ》《生き生きとした人物描写》 などテーマを設け、解説パネルとともに展示致します。
北斎ならではの大胆な構図や描写などを通して、「冨嶽三十六景」の魅力の一端をご堪能下さい。
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【MOA美術館】

住所/熱海市桃山町26-2
電話/0557-84-2511
開館/9:30~16:30(入館は16:00迄)
休館/木曜日(祝日の場合開館)・年末年始
入館料/大人1600円・大高生800円(要身分証明)・中学生以下無料/65歳以上1200円(要身分証明)
交通/熱海駅よりMOA美術館行きバス利用約8分→終点下車
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